2021年1月5日火曜日

2021年 年頭所感

 勤倹きんけん力行りっこう ~心を一つに難事を乗り越えよう~

 

東京都理容生活衛生同業組合

理事長   飛 田 英 雄

 

令和3年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

昨年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症により私たちが大切にこれまで育んできた理容競技大会をはじとする各種事業の中止など、非常に残念な年になったといえます。しかし  本組合においては対策支援本部を立ち上げ、東京都への要望活動はじめマスク配布や支部助成など適確に危機対応し、皆様には「何より優先される事は“みなさんの健康”です」という私自身のメッセージを送らせていただきました。この思いは不変であり、刻一刻と状況が日々変化する中、組合として正しい情報発信に努めてまいります。

そして、延期となったTokyo2020オリンピック・パラリンピック、6月にはLINE CUBU SHIBUYAで本組合実行の関東甲信越理容競技大会、9月には横浜でOMC世界理容美容技術選手権大会も開催されます。華やかな祭典が行われ楽しみである一方で、引き続き新型感染症の拡大予防策を講じなければならず、この感染症と共存していく「新しい生活様式(ニューノーマル)」という概念の導入が社会全体はもちろん私たちの営業の在り方にも求められております。今まさに公衆衛生に寄与する業として、法律に基づく衛生管理を愚直に実施していくこと、何よりも不安を感じていらっしゃるお客様に安心して理容室を利用していただけるような目に見える感染症予防策を施し細心の注意を払い営業するという“慎ましく仕事に励みながら努力を重ねていく”というまさしく『勤倹(きんけん)力行(りっこう)』を実践していくことではないでしょうか。理容家族が心を一つにして事に当たれば難事(コロナ禍)を乗り越えていくことは可能だと信じています。

また、本年も10年先を見据えた“(しるべ)”(目標)の下、理事を委員する各推進室を中心とした課題解決力を最大限発揮し皆様と力を合わせ「働き方改革」「意識改革」「価値改革」を力強く推進し、これら改革の一丁目一番地となる「適正料金」への引き上げ策を具体的な成功例を示しつつ提案してまいります。そして、私たち一人ひとりが経営者である「組合立東京理容専修学校」の運営方法やその方向性を示すために設置された「在り方検討会」をはじめ、理事会においてもまさにその在り方について議論を重ねていくことにより、年内に策定される基本方針に基づき組合にとっての“共有財産”をこれまで以上に活かし、その充実を図りながら理容文化を堅守し次世代へ引き継いてまいります。

このほか、Tokyoケア理容師制度を柱とした訪問理容のビジネス展開等をはじめとする営業支援事業はもちろん共済制度の拡充や今後起こりうる災害に備える制度設計など組合員個々の安心を支える業界づくりに向けて傾注してまいる所存ですので、尚一層のご理解お力添えをお願い申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。