2018年1月1日月曜日

平成30年 年頭所感

「 “導(しるべ)”と共に理容文化を次世代へ 」

東京都理容生活衛生同業組合
理事長   飛 田 英 雄

平成三十年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
2019年4月30日に天皇陛下の退位そして翌5月1日に皇太子さまが新天皇に即位されることが閣議決定され、平成から新元号に変わる時代の転換期を迎えます。また、理容業を取り巻く環境も社会構造の変化に伴い、私たち自身にも大きな転換期が訪れているといえるのではないでしょうか。
このような中、本組合は昨年11月14日に創立60年そして12月24日には理容師法制定70年という節目の日を無事に迎えることが出来ました。今日の礎を築いて頂いた諸先輩、私たちを支えて頂いております全ての“理容家族”の皆様に深く感謝と御礼を申し上げます。
時代の変革期に60周年を迎えた今、この記念すべき年に「E・tocoフライトコンパス21」というこれからの10年先を見据えた新政策ビジョンが発刊されました。「お客様から適正料金をいただき、組合員お一人お一人が自身のライフデザインを反映した独自のプレミアムサロンを目指し、そして理容業全体が社会から憧れられる業界へ向かう」という進むべき方向性、まさしく“導(しるべ)”を手に入れました。
このビジョンには「働き方改革」「意識改革」「価値改革」という三つの大きな柱があります。これから具体的施策を通じて組合並びに各サロンにおいて創意工夫がより一層重ねられることが期待されております。消費者から「さすが組合サロンだ」と言ってもらえるようなブランドを確立するよう弛まぬ努力を続けなければなりません。皆さん力を合わせ“Tokyo(トウキョウ) Riyo(リヨウ) Way(ウエイ)”を旗印にここ東京から“日本一の成長産業”を目指そうではありませんか。
新たな“導(しるべ)”と共に、私たち現役世代の責任として“今の選択が未来を決める”という強い覚悟を抱きながら、改めて次世代を担う若者たちの為に先人の事業をしっかり受け継ぎ、未来を切り開いてまいります。同時に、一昨年警視庁と締結した防犯活動に関する覚書にもあるように「こども110番の店」や「振り込め詐欺防止アドバイザー」等の活動を通じて「地域により密着した組織運営を目指す」という本組合の基本理念を実践すべく社会貢献活動の強化、充実を図りながら地域社会で築いてきた理容文化も後世に伝えてまいります。
このほか、Tokyoケア理容師制度を柱とした訪問理容のビジネス展開をはじめインバウンド(訪日外国人)対応の具体策の一つとしても有益な「Tokyoシェービング・シャンプー」の展開、新メニュー等営業支援情報の発信、IT化の推進、共済制度の拡充など、皆様の“調和と絆”のもと組合員個々の安心を支える業界づくりに向けて傾注してまいる所存ですので、尚一層のご理解お力添えをお願い申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。